山小屋泊1泊2日でハードな日程でしたが、天候にも恵まれ絶景の山頂が楽しめました。
その時の記録をまとめたいと思います。
サマリ
ルート詳細はこちらYAMAPでも
20220909_10_槍ヶ岳 / kohei210112さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
槍ヶ岳
長野県と岐阜県の間にそびえる、槍の穂先のような形をもつ標高3180mの日本百名山です。その美しい形から登山者にも人気の山だと思います。
槍のような形をしているだけあって、山頂へは梯子や鎖を駆使してロッククライミングのような形で登ることになり、なかなかスリリングです。
登山ルートと登山口までのアクセス
槍ヶ岳は北アルプス南部の中心に位置することもあり、縦走を含めて様々なルートをとることができます。
槍ヶ岳に最短経路で登る場合は、基本的には以下の2パターンになります。
- 長野上高地側からアプローチする槍沢ルート
- 岐阜側からアプローチする飛騨沢ルート
槍沢ルートの場合は上高地が登山口、飛騨沢ルートの場合は岐阜側、新穂高温泉が登山口になります。
上高地へはマイカー規制があるので、直通のバスを利用するか、沢渡駐車場等からのバス、タクシーを利用する方法がベターです。
今回は、槍沢ルートでアクセスしました。
槍沢ルート
1日目、2日目のルートまとめはこちらのYAMAPを参考に
20220909_10_槍ヶ岳 / kohei210112さんの槍ヶ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
0日目 沢渡まで移動
1日目 上高地 ~ 殺生ヒュッテ ( 約1300mUP)
2日目 殺生ヒュッテ ~ 槍ヶ岳山頂 ~ 上高地下山 (600mUP 1900m Down)
初日に一気に殺生ヒュッテまで標高を上げ、かつ2日目は山頂にアタックしてすぐ下山すという、二日間ともに10時間近く歩くややハードなルートです。
1日目
沢渡バスターミナルすぐそばのゲストハウスともしびに前泊。
お値段もリーズナブルながら温泉も入れてありがたいです。
早朝にバスターミナルから上高地へ向かいます。
上高地へはバス、もしくは人数が多ければタクシーも安く行けて便利です。
上高地から歩き出したのは7:00ごろ。歩きはじめはあいにくの雨でした。
ただ天気予報は改善予定だったので、信じて歩き出します。
まだまだ雲に覆われてます。
1時間30分ほど梓川沿いを歩き続け、徳沢園に近づいてくると天気も徐々に回復!
徳沢ロッジはとても綺麗。猿がたくさんいました。
横尾山荘まで来ると涸沢岳方面と槍沢方面の分岐路があります。
ここまで梓川沿いにひたすら平坦な道を歩き続けてきましたが、徐々に登り始めます。
道も狭く、川幅も狭くなってきました。森の中をひたすら登っていきます。
スタートから4時間ほどで槍沢ロッヂへ到着。
綺麗に整備された山小屋です。余裕があればここで1泊するのもありです。
近くのババ平テント場は小屋から30分ほど。簡易トイレも設置してあります。
ここまで来るとようやく、槍ヶ岳へと続く東鎌尾根道が見えてきます。
このテント場から傾斜はどんどんキツくなり、景色は変わらずひたすらの登り坂...
このルートの中で最も精神的に辛い道でした。
槍沢大曲がりで、水俣乗越との分岐点。
殺生ヒュッテを目指すので、槍ヶ岳方面へ進みます。もうここまで5時間以上歩いてますが、まだまだ歩きます。しかも傾斜はキツくなっていくという...
山に囲まれながら、ぐんぐん標高を上げていきます。
上が雲に覆われてどこまで続くか見えない...
南岳方面へ向かう天狗原分岐。ここから殺生ヒュッテまではコースタイム1時間30分!
途中水場で小休止. 周りに何もないので、ありがたい休憩スポット
坊主岩小屋、ヒュッテ大槍との分岐点まで見えてくると、
周りはゴツゴツとした岩場だけになってきます。
はるか奥の方にポツンと見えたのが殺生ヒュッテ。あと少し!
殺生ヒュッテに向けて最後の登りに苦しんでいると雲が晴れて槍ヶ岳の姿が!
ようやく見えてきた
そして、上高地から約10時間でようやく殺生ヒュッテへ到着しました。
山小屋 殺生ヒュッテ
綺麗に整備されていますが、槍ヶ岳山荘やヒュッテ大槍と比べて穴場な山小屋と言われています。予約はこちらのサイトの電話番号から電話でどうぞ。
休前日でしたが宿泊者は10名行かない程度でした。
料金は1泊2食で13000円。コロナ対策ということで山小屋内はマスク着用で、
シーツや枕カバーは持参になります。
寝る場所はこんな感じ。綺麗に整理されてます。
夕食の様子. このおかずにご飯とお味噌汁(おかわり可能)がつきます。
身に染みます。
ちなみに朝ごはんはこちら。お弁当も可能です。
2日目
殺生ヒュッテで一泊し早朝から槍ヶ岳山頂を目指します。
天気はバッチリ。いざ山頂へ
雲海から素晴らしい朝日も
日が上ると、はっきりと槍ヶ岳までの景色が見えてきます。
槍ヶ岳山荘までは、1時間ほど急傾斜をジグザグと登ります。
振り返った景色もすごいです。八ヶ岳や富士山も見えます。
槍ヶ岳山荘へ到着。こんな高所にあるとは思えない、想像以上に巨大な山小屋です。
小休止をして、早速山頂を目指します。
山頂までは槍ヶ岳山荘から30分ほどですが...
ここから立ちはだかるは岩の壁。
印を辿りに注意深く登っていきます。ヘルメット必須です。
殺生ヒュッテ、槍ヶ岳山荘でも貸してくれるのでぜひ借りて行きましょう。
振り返れば上級者向けの大キレット方面の険しい稜線が見えます。
最後に長い梯子を登っていけば...
ついに標高3180mの山頂へ到着!長い道のりだったので感慨深い。
素晴らしい景色が楽しめます。
山頂で360度写真を撮ってみました。
思ったよりスペースがありますが、20人ほどでいっぱいになりそうです。
槍ヶ岳山頂の帰り道は登りとは別ルートではありますが、ハシゴと鎖を駆使して降りなくてはなりません。慎重に下って槍ヶ岳山荘へ帰ります。
槍ヶ岳山荘で焼いたパンとコーヒーを食べながらゆったり一休み。
あとはひたすら来た道を下って行きます。
帰り道は、山頂から一気に上高地まで行くので1600m以上の下り+上高地はバスやタクシーの終電があるという精神的にも肉体的にもハードな道のりです。
7時間ほどかけて上高地まで無事に辿り着けました。
まとめ
槍沢ルート、殺生ヒュッテ泊で1泊2日で槍ヶ岳へ登ってきました。
2日間で20時間以上の長時間を歩き、かつ獲得標高2000m以上にもなるハードな道のりですが、山頂からの景色とその達成感は格別です。
ぜひ一度は登りたい山だと思います。来年の目標に検討してみてはいかがでしょうか?