日本100名山 北岳、間ノ岳に1泊2日テント泊で行ってきました.
1泊2日で南アルプスの2つの3000m峰にアプローチするややハードなプランですが、記録をまとめて行きたいと思います。
他の登山の記事は以下のページでまとめています。
サマリ
ルート詳細はこちらYAMAPでも
2023-07-11-12 北岳・間ノ岳 / kohei210112さんの間ノ岳・北岳・中白根山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
北岳
北岳は、山梨県南アルプス市に位置する標高3193mの日本で富士山に次いで高い山。
南アルプスの中でも北部に位置していて、日本100名山にも選ばれています。
山頂周辺には北岳肩ノ小屋、北岳山荘など山小屋も整備されており、広河原登山口から比較的アプローチしやすい位置にあります。稜線からのそびえ立つ山容が美しいです。
間ノ岳
間ノ岳は北岳の南側に位置する標高3190mの日本No.3の山です。こちらも日本100名山に選ばれています。
南アルプスの名峰に囲まれ、やや地味なイメージですが、どっしりしたドーム型の山容で山頂からは360度の南アルプスの名峰を望む絶景を楽しむことができます。
北岳小屋から往復3時間ほどでアプローチできる位置にあったので、今回は北岳と間ノ岳両方を登頂することにしました。
登山ルートと登山口までのアクセス
北岳へのルートとしては、縦走以外であれば広河原登山口がメインになります。
ただ、広河原登山口は6月〜11月でマイカー規制が行われているため、周辺の駐車場から乗合タクシーかバスを利用する必要があります。
広河原へのアクセス方法や、広河原からのバスのダイヤなど、山梨交通のページにまとめられています。甲府駅からバスが出ているのがありがたいです。
マイカーアクセスの場合は、芦安駐車場か奈良田駐車場まで車を止めて、そこからバスか乗合タクシーを利用します。
今回は芦安駐車場まで車で行き、バスで広河原にアプローチすることにしました。
芦安〜広河原の始発のバスに合わせて5時前に駐車場へ着いたのですが、すでに第2駐車場は車でいっぱいでした。
ちなみに、芦安駐車場までは空いていれば東京都心から2時間30分ほどでアクセスできます。駐車場までの県道20号はなかなか細い道なので要注意。
さて、予定通り駐車場にも着いたので、車で登山の準備を終えてバス乗り場へ向かったのですが...
なんと1台しかないバスが定員オーバーでいっぱいになってしまいました。
みなさん先にバス乗り場で並んでいて、自分は余裕かまして後から行ったのが失敗でした。
この先10時までバスはないのですが、先行した乗合タクシーが1時間ほどで帰ってくるということなので、しばらく待つことに。
乗合タクシーは事前予約ができるので予約しておくのが便利かと思います。
1時間後に来てくれた乗合タクシー。
こちらに乗ってようやく登山口へ行くことができました。
登山装備
1泊2日のテント泊ということで、装備も多めです。主な装備は以下の通り。
- ザック
- 宿泊装備
- 調理器具
- コッヘル
- バーナー
- カトラリー
- 食料
- メイン3食 (ラーメン、パスタ、アルファ米)
- 行動食
- 歯磨きセット
- ウェア系
- 着替え
- 防寒着
- 登山靴
- 帽子
- タオル
- サンダル
- レインウェア
- その他ギア
- ヘッドライト
- ハイドレーション
- トレッキングポール
広河原登山ルート
1日目 広河原〜北岳山荘
乗合タクシーに揺られること、約1時間ほど。登山口である広河原山荘へ到着。
2023/6にリニューアルしたばかりでめっちゃ綺麗です。トイレを済ませ、いざ出発。
山頂の方はやや曇ってますが、青空も見えるいい天気。
橋を越えて、広河原キャンプ場を通って登り始めます。
最初は南アルプスらしい、深い森の中をひたすら歩きます。
2時間ほど歩くと、白根御池小屋に到着。
2006年にリニューアルした比較的新しい小屋です。
小屋のすぐ隣には白根御池
少し休憩して、ここから北岳山荘方面に向かうので八本歯ノコル方面へ。
最初は比較的平坦な森の中を進みます。
30分ほど歩くと景色がひらけます。ここから雪渓を横目にひたすら登ります。
北岳山荘までまだ4時間...!
振り返れば鳳凰三山が見えます。
分岐からひたすら上ること約2時間。梯子が見えてきたら稜線まであと少し
稜線まで出てきました。一気に高度感が増します。
稜線にでて30分ほど歩くと、北岳と北岳山荘との分岐に出ます。
この日は山頂がかなりガスってしまったので、明日に期待することにしました。
分岐から北岳山荘は崖沿いの道。
かなり高度感がありますが、梯子や木道がきちんと整備されています。奥の方に北岳山荘がポツリ見えます。
奥の間ノ岳は雲の中.
北岳山荘へ到着。
テント場。平日ということでテントもまばらでした。
水場まで往復90分とあってビビってましたが、今回は小屋の前の水道を利用することができました。
北岳方面は変わらず真っ白...
パスタを茹でてこの日は就寝。翌朝山頂の天気が良くなることを期待します。
2日目 北岳山荘〜間ノ岳〜北岳〜広河原
翌朝、荷物をテントに置いて、まずは間ノ岳を目指します。
北岳山荘からは往復3時間ほどの道のり。
朝焼けの富士山が美しいです。
朝日に照らされた稜線を進みます。
朝日が出てすぐは晴れていましたが、だんだん雲と共に風も強くなってきました。
写真ではわからないですが、凄まじい風が吹いてます。飛ばされそう。
雲の切れ間の富士山。雲海がすごい!
なんとか風の中を歩き抜けて間ノ岳到着!標高3190m!
中央アルプスも見えました。
南アルプスの山々が見渡せます。素晴らしい絶景
再び北岳山荘へと折り返します。風がとにかく強かった。
北岳山頂もギリギリ見えました。次はあちらへ...!
小屋まで戻ると、さらに天気が悪化...。どんどん雲が増えてきます。
あっという間に雲と雨に包まれてしまいました。
山の天気は変わりやすい...
悩みましたが雨雲の中、荷物を置いて山頂だけピークハントしに行きます。
道中は真っ白
岩場を登って山頂へ到着。日本No.2の山頂は真っ白でした。
雨風はおさまる気配がないので、最短経路で下山します。
雪渓まで降りてくると雲を抜けることができました。上の方は厚い雲に覆われています。
山頂から約5時間ほどで広河原まで帰ってきました。
帰りのバスで芦安まで戻ります。多くの下山者がいましたがバスが2台以上出ていたので、問題なく帰る事ができました。
まとめ
最後、暴風と雨雲の中の登山になってしまいましたが、間ノ岳と北岳の日本No.2, 3の山を1泊2日で上る事ができました。
北岳山荘の位置がちょうど間ノ岳と北岳の間なのでアプローチしやすいのもありがたいです。芦安からのバスのダイヤなどを調べておく必要がありますが、南アルプスの中でも比較的アプローチしやすい3000m峰となっています。
稜線からの絶景は、南アルプスならではの山深い景色が望めて素晴らしいものでした。ハードですが、おすすめな日本100名山です。